この冬書いたもの
思わぬことを頼まれたり、五年使っていたパソコンが壊れたりして、丸三ヶ月もブログを放置してしまいました。書評ばっかりなので訪問者はもともと多くないですが、それでもわりと見ている人がいるようなので、来月からなるべく定期更新しようと思います。
以下はこの冬書いたものと最近のトピック。
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2月28日付産経新聞読書面に『典獄と934人のメロス』(坂本敏夫著、講談社)の書評を寄稿しました。関東大震災で獄塀が全壊した横浜刑務所にて起こった『走れメロス』さながらの出来事を描いたノンフィクションノベルです。テレビドラマ化とかしたら面白そう。
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電子書籍の会社ブックリスタ運営の書評サイト「シミルボン」に、座右の書として書評を10本寄稿しました。下のリンクからすべて読めます。なお、依頼が「ブログからのリライト可」だったので、いくつかの評はこのブログに掲載したものを800字程度に収まるように修正しています。
https://shimirubon.jp/users/211
~紹介した本~
『テロルの決算』 沢木耕太郎著 文春文庫
『幻の女 新訳版』 ウイリアム・アイリッシュ著 黒原敏行訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
『サラの鍵』 タチアナ・ド・ロネ著 高見順訳 新潮クレスト・ブックス
『帰ってきたヒトラー』 ティムール・ヴェルメシュ著 森内薫訳 河出書房新社
『ストーナー』 ジョン・ウィリアムズ著 東江一紀訳 作品社
『鼻行類』 ハラルト・シュテンプケ著 日高敏隆訳 平凡社ライブラリー
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第2回日本翻訳大賞の最終選考対象作が発表されています。この賞、公式ページに寄せられた推薦文がどれも作品への愛にあふれていてひじょうに面白いです。
第二回日本翻訳大賞 | 日本翻訳大賞公式HP
また、私自身は『歩道橋の魔術師』(呉明益著 天野健太郎訳、白水社エクス・リブリス)を推薦しました。この作品は最終選考入りしています(3月上旬に発表された第6回ツイッター文学賞海外部門では第2位を獲得)。授賞式は4月24日(日)。