活字耽溺者の書評集

好きな本を自由気ままに書評するブログ。

2020-01-22から1日間の記事一覧

【書評】『毒薬の手帖 クロロホルムからタリウムまで 捜査官はいかにして毒殺を見破ることができたのか』(デボラ・ブラム/五十嵐加奈子訳/青土社)

※本稿はHONZからの転載です。 それはダーティな1920年代アメリカで躍動する鉄人毒物学者二人の泥臭く革新的な功績 たまらなく渋くてカッコいい主人公の紹介から始めたい。表紙の写真左、試験管を持つちょっと神経質そうな男が化学者アレグザンダー・ゲトラー…