活字耽溺者の書評集

好きな本を自由気ままに書評するブログ。

2015-04-30から1日間の記事一覧

『変わらざるもの』 フィリップ・カー 柳沢伸洋訳 PHP文芸文庫

変えられない運命にあえぐ 第二次世界大戦中から戦後にかけてのドイツに、名高きレイモンド・チャンドラーの探偵フィリップ・マーロウを置いたらどうなるか――著者のそんな興味が、本シリーズの最大の魅力だ。本書は、私立探偵ベルンハルト・グンター・シリー…