活字耽溺者の書評集

好きな本を自由気ままに書評するブログ。

2015-02-12から1日間の記事一覧

『赤い右手』 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ 夏来健次訳 創元推理文庫

悪夢を心ゆくまで愉しむ 熱に浮かされていると悪夢を見る。誰しも一度や二度は体験したことがあるだろう。小説でもその疑似体験が可能な作品がいくつか存在しているが、その中でも、本書は文字通りの「悪夢」を、奇妙な酩酊とともに味わえる怪作ミステリであ…