活字耽溺者の書評集

好きな本を自由気ままに書評するブログ。

2019年刊

【書評】『ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する』(ピーター・P・マラ、クリス・サンテラ/岡奈理子訳/築地書館)

※この記事はHONZからの転載です。 野良ネコへの愛情はリスクを孕む 本書を読む少し前、環境省による奄美大島のノネコ(野生化したネコ)への対策が議論を呼んでいるとのニュース記事を読んだ。ノネコが国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギなどを捕食…

【書評】『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(菅野久美子/毎日新聞出版)

※この記事はHONZからの転載です。 つらく、悲しく、身近に迫る死 読み進めるのが苦しい一冊だった。登場する人々が長く抱えてきた生きづらさが、とても他人事に思えなかったからだ。壮絶な「現場」の描写も相まって、一読するだけでも相当な根気がいる本であ…

【書評】『9つの脳の不思議な物語』(ヘレン・トムスン/仁木めぐみ訳/文藝春秋)

※この記事はHONZからの転載です。 脳が脳自身を理解できた日はきっと最高にロマンティック 思われるかもしれないが、評者は自分の人生より他人の人生に興味がある。自分の中では考えもしなかった生き方や着眼点、思考法を知ることにえもいわれぬスリルを感じ…

【書評】『ぼくと数学の旅に出よう 真理を追い求めた1万年の物語』(ミカエル・ロネー/山本知子、川口明百美訳/NHK出版)

※この記事はHONZからの転載です。 「数」に秘められた歴史と驚異、そして情熱 告白するが、筆者は数学が嫌いだ。大がつくほどに。中学時代は試験で平均点付近と、なんとかついて行けていたが、高校入学以後は赤点・追試続き。もううんざりだと、大学の進路は…